ちょっと一言
「藤の花」知財管理5月号編集後記より
ついこの間,お正月と思っていたら,気がつくと,もう5月です。冬季オリンピックも遥か昔に感じます。5月は寒くも暑くもない季節で,とてもすごしやすいため,好きな人も多いのではないでしょうか。
この時期の好きな花といえば藤の花です。藤の花といえば紫色のイメージが強いですが,私は白い藤の花が好きです。 白い色の印象が強いのは,子供の頃に祖父母に白い藤の花を見に連れて行ってもらった時の思い出が今でも影響していると思います。
今振り返ってみると,子供の頃は体も小さいため,藤棚がものすごく大きかったことと,ジャンプして花に触ろうとしたことしか覚えていませんが,毎年見に行って楽しかった思い出です。
この記事を書くにあたり,藤の花を調べたところ,ふるさとを彷彿させる和歌に藤の花が引用されていることがわかりました。
「藤浪(ふぢなみ)の花は盛りに なりにけり 平城(なら)の都を思ほすや君」
万葉集 大伴四綱
「ふるさとの池の藤波 誰植えてむかし忘れぬ かたみなるらむ」
金槐和歌集 源実朝
この詩を何度も読み返すと藤の花は思い出に残る花として今も昔も変わらないのだなと改めて実感しました。
久しく藤の花を見に行ってなかったのですが,昨年,鎌倉に白い藤の花を見に行きました。藤棚の下のベンチにしばらく座って藤の花を見上げていました。今年も見に行って昔の記憶を楽しみたいと思います。
さて,今月の「知財管理」誌は,如何でしたでしょうか。会誌広報委員会メンバーも今年度の新たなメンバーが加わり,みなさまのお役に立てるよう今後も企画に力を注いでいきます。
編集委員一同,今後もご愛読のほど宜しくお願い申し上げます。
(M.K.)