ちょっと一言

「火鍋にも知財が!」

  冬も深まり、春の到来が待ち遠しい季節となりました。以前の編集後記にも書かれておりましたが、2月は如月(きさらぎ)とも呼ばれ、その語源は、寒さで着物を更に重ねて着ることから「着更着」とも、気候が陽気になる季節なので「気更来」とも、草木が生え始める月で「生更木」とも言われているようです。

 語源を考えると、冬から春への移り変わりを感じる月。とはいっても、まだまだ寒さは厳しく、温かい鍋が食べたくなるのは私だけでしょうか。

 先日は、友人と台湾火鍋を食べに行ってきました(場所は東京です)。日曜の夜だというのに店は満席。店内は薬膳の香りと共に、多くの人、特に女性のお客様で賑わっていました。このお店ではお鍋の中に、有機栽培の茶葉と、当歸・枹杞・杜仲など数種類の生薬が入っているとのことで、安眠・滋補肝腎・血脈通暢等々、いろいろ効能があるそうです。もちろん、スープは白濁のスープとやや辛めの麻辣スープの2種類で、お肉や魚の他、野菜やキノコがたっぷり入っていました。身体に良い上に大変美味しくて。寒さに負けず頑張れそうです。

 ちなみに、よく見かける波型の仕切りで仕切られた金属製の丸鍋ですが、この形は太極の「陰陽」を意味しているようですね。興味が湧いて少し調べてみると、対象は土鍋ですが、まさにこの形、「土鍋の内部に、この内部容積を略折半し垂直な仕切壁を形成し、この仕切壁がS字状等の曲線的な波形状に形成されていることを特徴とする土鍋」という実用新案が出願されていました。日常の中に、様々な知財の種が埋もれている事を実感した次第です。  

 さて、今月の「知財管理」誌はいかがでしたでしょうか。今月号も話題は幅広く、実務においてご参考にして頂ける記事が多かったのではないかと思います。これからも皆様にとって有益な記事をお届けできるよう努力して参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

(Y.S)

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