ちょっと一言

「宇宙から地球を見たら」

  12月に入り寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。 今年は富士山が世界遺産に登録されたので
「年越しは富士山から初日の出を」という方も多いのではないでしょうか。 この初日の出は「地球から太陽」を見るものですが,皆さんは「宇宙から地球」を見たいと思ったことはありませんか。  

  ラスティ・シュワイカートは宇宙から地球を見たことのある宇宙飛行士の一人です。アポロ9号に搭乗し,1969年3月に地球軌道上で月着陸船のテストを行いました。  宇宙では,約1時間半で地球を一周し,それを何度も何度も繰り返すそうです。 朝目覚めると北アフリカが見え,インド洋,東南アジア,途方もなく広大な太平洋,アメリカ,大西洋を経て再びアフリカに戻ってきます。 そのようにして何度も何度も地球を見ているうちに,地球全体に親近感を持つようになるそうです。  

  ところで,宇宙から見た地球には国境は見えませんが,たくさんの人々がこの見えない想像上の線を巡って争っています。 地球全体に親近感を持つようになると,そのような人たちに宇宙から地球を見せることができたらいいのに,と思うそうです。  私がこの話を本で読んだとき,二つのことを思いました。 一つは,技術の進歩により格安のパッケージツアーでみんなが宇宙から地球を見られるようになるといいな,ということ。 もう一つは,この世界から国境がなくならないかな,ということです。 国境がなければ境界線を巡って争うこともありません。 また,パスポートも不要になり,世界中好きなところに手軽に旅行できるようになります。 知財の分野でも「外国出願」がなくなり,様々な言語によるオフィス・アクションに悩まされなくなるかも。 楽観的過ぎるでしょうか?

 さて,今年最後の「知財管理」誌はいかがでしたでしょうか。本年は多くの寄稿をいただき,なんと通算2,000頁を超えました!今月も日本,米国,中国からインドネシアまで幅広い話題を取り上げております。今後も「世界から期待され,世界をリードするJIPA」として,内容の濃いワールド・ワイドな情報を発信していきます。  今年も一年間,ありがとうございました。  来年もご期待ください!

 

(H.M.)

Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.