ちょっと一言

知財管理9月号編集後記より

  長い夏が終わりゆく気配をみせていますが,いよいよ秋の始まりです!「読書の秋」,「スポーツの秋」,「食欲の秋」といろいろな表現がありますが,私の「秋」は,温泉の季節。温泉好きの私には,「年間通じて温泉シーズン」。ですが,うだるような暑さでは,さすがに…。また,運転技術の限界から雪が降れば外出をあきらめるため,少しでも秋の気配を感じれば,いそいそと出かけています。

温泉の楽しみ方は人それぞれですが,私は地元の人が通う普段着の温泉を探し回ります。露天風呂やサウナなんて,ありませんし,タオルは当然持参,忘れても販売がないため,私の車はタオル常備です。石鹸すらないところが多く,場所によっては,使用禁止という場所も…。でも,お湯のよさや地元の方との会話の楽しさが不便さを忘れさせ,気がつくと次の予定を考えています。

さて,私が好む温泉の多くが,最寄り駅から車で30分といった立地にあるせいか,外国人観光客の方は見かけません。そのため,最近,観光地で目に付く外国語の注意書きよりも日本人向けのものの増加が気になります。また,「入浴料は箱の中へ」といった無人温泉をあまり見なくなったのも変化の一端でしょうか?そういえば,地元の方から,「観光客が勝手に入って困るので,地区管理の温泉に鍵を取り付けた」との話を聞きました。とかく他人の入浴マナーに対して眉をひそめがちな私ですが,自身が訪れた土地のルールを守れているのかふと不安になりました。明文化されたルールのみならず,暗黙のルールも尊重し,今年も「温泉の秋」を満喫したいものです。

さて,今月の知財管理誌はいかがだったでしょうか?冒頭には知的財産高等裁判所の大合議判決に関し,ミニ特集を企画しました。6例目となる大合議判決を,多方面から論じていただいておりますので,読者の皆様にも興味深く読んでいただけるものと思っています。また,専門委員会の論文も,これまでの研究成果の集大成でいずれも力作ぞろい。会員企業のみなさまにとってどれも参考となる内容かと思います。

今後も皆様にとって有益な記事をお届けできるよう努力してまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

(Y.Y.)

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