ちょっと一言

花粉症で苦しんでおられる方々へ

日々、寒さと同時に暖かさを感じるようになってきました。それとともに、花粉症の症状が本格化されてきた方も多いのではないでしょうか?「風邪だ、と思って医者に行ったら花粉症って言われた」という友人がいますが、私もこの時期は、風邪なのか花粉症なのかわからない状況で耳鼻科に通院し、数多くの同志 (?!) とともに順番待ち→先生の処置→吸入を繰り返していたものです。数年前、この苦しさに耐えかね、「減感作療法」を受けることを決意しました。

「減感作療法」というのは、患者さんのアレルゲンをほんの少しずつ体内に入れ、徐々にその量を増やしていくことでアレルゲンに対する過敏反応を減らしていこう、という治療法です。

私の場合、最初は週1、2回間隔で注射を続けながら徐々に成分量が増やされ、さらに2〜4週間隔で注射を続け、血液検査で効果が出ていることが確認できると、その後も月1回程度で数年間この注射を続けました。その結果、治療が成功し、今では、書類を見るのも辛かったあの頃が嘘のようです。

気の遠くなるような治療と感じられる方がいらっしゃるかもしれません。また、私は幸運でしたが、必ずしもいいことばかりではないとも伺っています。病気の治療には、いい面もあれば、必ず敷居が高い面もあります。前向きにお考えの方は、専門医の先生と十分にご相談なさってみてください。

このような大掛かりな治療を選択されないまでも、花粉症に悩まれている方は、出来れば症状が出始める前から耳鼻科での治療を開始されることで症状が軽くすむことが多いそうです。

(M.T.)

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