ちょっと一言
「春を探しに出かけませんか?」 知財管理誌3月号編集後記より
吹き去る風の中に暖かな春の息吹が感じられる季節となりました。年度末のあわただしい時期ではありますが、春を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
遠出をされるのであればテーマパークやアウトレットモールもよいですが、ぜひ緑あふれるお寺や神社でゆっくりと春を楽しんでみてはいかがでしょう。寺社建築や美しく整えられた庭園、凛としたたたずまいの持つ仏像など、数百年前に創られたとは思えないほどの完成された美を味わえるのはもちろんのこと、ハードロックナットや耐震構造などの例を引くまでもなく、現代の最新技術にも活かされている先人の知恵に触れることができるのではないでしょうか。また、庭木や掛け軸、活けられた花など、随所に春を感じられるのもこの時期ならではの楽しみです。
それほどの時間が取れなくても、半日あれば街歩きに出かけるのもお勧めです。休日にゆっくり歩くと、詳しいはずの仕事場周辺でさえいろいろな発見があるものです。スィーツやコーヒー、お茶など、デパ地下までわざわざ出かけなくても、身近に名店が隠れているかもしれません。私自身は、時間や天気まで含めた自分だけのお気に入りの風景や面白看板などを探すのを楽しみにしています。個人のお宅のお庭はもちろん、高層ビルばかりといった印象の東京都内も、小石川後楽園や六義園など探してみると意外に多くの庭園があるので、庭木や草花の多くが花をつけるこれからの季節は,街歩きをするにはぴったりですね。
忙しくて休みなど取れないとお嘆きの方は,せめて,食事の中で春を探してみられるのもオススメです。たけのこやたらの芽といった山菜や鰆やハマグリなど、旬を迎える食材は栄養的にも優れていて,身体にもよいかと思います。
季節を感じることの少ない現代だからこそ,身近な春を堪能したいものです。
会誌広報委員会(Y.Y.)