ちょっと一言
暑い季節の過ごし方
体を動かすことが好きなので週末は何かしらの運動をしていますが、夏はどうにも暑くて仕方ありません。雪のある季節はスキー中心で良いし、涼しくなったら普通の山登りで良いのだけれど、夏を快適に冷房の外で過ごせる運動(遊び)を探していました。
夏に涼むといったらやっぱり水遊び。泳ぐのが苦手だったので水遊びは敬遠していたのですが、スキー仲間に「俺も泳げないけど、ライフジャケットで体は浮くし、ちゃんとやれば大丈夫だよ。」とか何とか言われて、数年前に恐る恐るリバーカヤックを始めました。
一口にリバーカヤックと言っても色々で、のんびり旅気分で川を下る人もいれば、滝もあるような激しい流れの中を落ちるように下るのを好む人もいます。競技になっているものでは、ゲートを通過しながら決められたコースを下る時間を競うスラロームカヤックや、ゲートはなくて漕ぎ下る速さだけを競うワイルドウォーター、特定のスポットでアクロバティックな技を繰り出してその難易度と多彩さで得点を競うフリースタイルカヤック等があります。
競技に燃えたかった訳でもなく、激しい技を覚えたかった訳でもありませんが、艇が小さいので駐車場の横に転がしておいてもそれほど邪魔ではなく、素材も丈夫で劣化や破損を余り心配しなくて良いところが気に入り、フリースタイルカヤックを選びました。
フリースタイルでは、縦に横にと回転したり、前に後ろに飛んだり、更に捻りを加えたりと、実際見てみないと想像すらできないような動きをします。実際見ていても何が起きたのか分からないようなことも。
とりあえずそこまでは求めていなかった(と言うよりそんな遊びに手を出したことにも気付いていなかった)ので、最初の頃は普通に川を下りながら、流れに対して艇をどうやってコントロールしていけば良いのかを覚えていきました。
普段漕いでいる場所は渓谷になっていて、水も冷たく気持ち良いです。日なたでずっと浮かんでいると流石に暑いですが、そのときは艇から出て水に浸かるも良し、艇に乗ったままクルリとひっくり返って上半身を水中に一回沈め、体を冷やしてまたクルリと元の姿勢に戻っても良し。水辺なので幾らでも涼めます。
小さなカヤックに乗って川に浮いていると水面も近く、川から見上げる景色は陸上からみるそれとは違う雰囲気があります。陸からではアプローチできないような場所へも行けたりするので、山も海も人が溢れる夏でも比較的人が少なく、自然に包まれて贅沢な感じすらする遊びです。時には遠くの川まで足を伸ばして違う風景を下るのも楽しいです。
とは言いつつも、「フリースタイルカヤック」に乗っていると、どういう訳か自然と技を覚えたくなってしまいます。 気が付いた頃には、艇を縦にクルクル回そうと熱くなっている自分がいました。
(K.N.)